ココナラで開業した理由
従来の対人営業でいただける仕事にプラスして、ココナラでもサービスを始めました。私も40代後半。さらに年を取ると数年後にはそれまでやってきた仕事の需要がなくなることもありますから、キャッシュポイントはあればあるほど良いですよね。
最近はコロナ禍も相まって「専門性を磨け!」と言われるのをよく耳にしますが…
「例えば国家資格があって、この先も廃れることない仕事の話じゃ?」
「職種によるんじゃないの?」
前職が印刷会社のDTP兼デザイナーだった私は「先細る業界で専門性をみがいてもな…」とそんな反論に同感で、ましてや多能工的な視点が求められるデザイナー職には該当しないと思っていました。とはいえ、今後ますます不確実性が増していきそうな時代。自らのスキルをブラッシュアップして強みを見出し、展開していくよりありません。そこでスキルごとに収入を細分化できるココナラに目をつけました。
会社員時代は文字打ち、レタッチ、合成写真、レイアウト、ロゴ制作、それらがパッケージされたグラフィックを激安で作らされてきましたが(愚痴)、使われているスキルをバラすとそれぞれの工程単体に価値があることがわかります。スキルの成熟度、需要が分かれば各工程に値踏みができ、印刷物制作においてもまともな見積もりができるのかなと。印刷物制作の需要自体は少ないのですが。
数あるサービスの中からココナラを選んだ理由
2021年1月現在、クラウドソーシングの会社は70社程あるようです。後発のサービスは登録者が少ないので目につきやすく仕事が取れやすいメリットもあるのでしょうが、サービス利用者が少なければ登録数を増さねばならず、そうなると管理が面倒。まずはCMなどで見かけるクラウドワークスやココナラなど利用者の多いところから手をつけていくのが良いのかなと思いました。ココナラはイメージで言うと、ヤフオクやメルカリみたいな個人間取引に近いですね。
個人がデザインサービスを提供する→個人が買う
いわゆるC to Cってやつになるんでしょうか。YouTuberをはじめとしたフリーランスの増加を見ると、まだまだ受注も増えそうな予感。
ココナラで受注しての感想
そんなYouTuberに代表されるように今や表現の時代。自分たちの手でいいモノを作りたい!という欲求に応えるビジネスもひとつのカタチですかね。例えば、
- 1~20くらいまでの仕事(フォーマットなど出足のアシスト)
- 70〜100までの仕事(完成度を高めるフィニッシュ)
など、従来の制作業務以外にもアシスト業務、コンサル業務などもできそうです。
ココナラは待ちのスタイル
例えばクラウドワークスなどは仕事ありき。提示されている企業の仕事をクリエイター側から積極的に「取りに行くスタイル」。一方、ココナラはこちらでできる業務を用意しておいて、それをお客さんが見てチョイスする「待ちのスタイル」。サービスの作り方、見せ方、セールスライティング、広告、値踏みなどマーケティングの手腕も問われそうです。
ココナラのメリットとデメリット
個人間の取引が多いため、他のクラウドソーシングサービスとは違ったメリット、デメリットがある様に感じます。
・対個人が多いので対ビジネスより納期にゆとりがある
・価格はこちらが決められる
・その価格も増額オプションで上下できる
・クオリティに対するこだわりが強い
・ゆえに悪い評価もつきやすい
・ゆえにやりとりが増えコミュニケーションコスト高め
依頼内容が不明瞭、抽象的でヒヤリングが進まないうちにサービスが購入されると、できる、できない、イメージと違う!などのトラブルを招き、最終的には低評価につながる恐れもあるなと感じ、私は購入前に制作物の方向性を叩き台でしっかり確認し、イメージを共有してから仕事を進めるようにしています。開業まもなくの低評価はできるだけ避けなければなりません。
大きな収益を期待せずに
終身雇用はない!稼げる力を身につけよう!など、そんな風潮に煽られてか在宅デザイナーが増え、ココナラに限らずクラウドソーシングでのデザイン仕事の単価は落ちきっていると言うのが個人的な印象です。リモート、在宅ワーク需要によりフリーランスデザイナー、副業デザイナーはさらに増えていくことが予想され、得られる収益はあくまで副業レベルであることを予め意識して取り組むべきかと。しばらくは試行錯誤しながら受注を増やせる様頑張ってみます。