作り手、利用者に求められる倫理観
グラフィックデザインにおいて写真の合成はずいぶん前より当たり前に使われている技術ですが、最近は一般的になり過ぎてSNSでの悪用も見られるように、サービス提供側も十分に配慮が必要となりました。
合成写真の利点は撮影なしでも商品広告が作れたり、普通に撮影しただけでは撮れない幻想的なものが作れることにあります。そんな合成写真も今や広告だけの話ではなく、自己表現の一環でSNS等にも広く利用されています。Adobe Senseiよろしく、切り抜き一つとっても私が一番最初に利用していたPhotoshop5.0とは隔世の感で、ここ数年恐ろしく進化しています。クリエイティビティの旗の元、表現は手軽さと共に過激さを増してしていて、私も合成写真のサービスを展開しているのですが、悪用されるケースだけは避けなければと慎重になります。
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写真の合成はやりがいのある仕事。向いてる人は?
YouTubeサムネイルのデザインなど今までにはなかった小型グラフィクスをはじめ合成技術の需要は増えていて、ありがたくもご指名いただくケースもありで、自分としてもなくてはならないものです。今や合成写真は身近で簡単そうに感じるかもしれませんが、一枚絵としてしっかりとした完成感を求めるには一定上のスキル、知識が必要です。倫理観の問題は考慮しながらも、写真の合成は作り手としては腕の見せ所なので面白く、やりがいのある仕事です。
また、空間、光の方向、動き、色、質感の表現、合成感なく統一感を持たす工夫は絵を描きすすめる工程に似ており、写真を合成する仕事は絵を描くことが好きな人には向いている仕事のように思えます。
合成写真の勉強の仕方
「合成に関してのスキルはどのように身につけたのか?」と聞かれることもあります。私の場合、前職が印刷会社のDTPでしたので、基礎スキルは仕事で量をこなすことで身につきましたが、それ以外は本を読んでの独学です。洋書の翻訳版が有効でした。まぁまぁお値段がするのでカーリルで検索、取り寄せして図書館で借りたり、中には相談したら図書館がその本を購入してくれたこともありました。あと短大の図書館に行ったり。地方在住でも工夫次第で学びも進むかと。
合成写真におけるアプリ利用での制作と手作業の違い
最近ではスマホのアプリやwebサービスで簡単にできる合成写真ですが、つきノわデザインらぼの高品質合成写真は切り抜きの工夫、レタッチ、デッサン力、それぞれがハイスキルの複合技で作られており完成度が違うと自負しております。頭にあるイメージを具体的にビジュアルにしたい方、合成写真に一定上のクオリティを求める方にオススメです!と最後にしっかり宣伝^_^